感染症に気をつけよう。
2024年5月号、2024年5月9日発行。

1、横浜市の感染症流行状況。

ア、RSウイルス感染症。
本来は秋から冬の感染症ですが、例年の同時期に比べて患者数が多くなっています。

イ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎。
昨年8月頃より患者数が増加し、12月にピークを迎えました。以降、減少なく推移しています。

ウ、梅毒。
流行は、20から50歳代が中心で、先天梅毒の報告もありました。


2、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症にも注意しましょう。

インフルエンザの注意報は解除されましたが、4月にも学級閉鎖が発生しました。
また、新型コロナウイルス感染症も、3月以降の患者数は横ばいのままです。


3、海外から帰って来た後の感染症にも注意が必要です。
海外旅行から帰ってきた後、なんだか具合が悪かったり、気になることがあったら、必ず医療機関に行きましょう。

医療機関にかかるときは、医師に「海外に行った」ということを伝えることがとても重要です。
他にも次の3点を、医師に伝えましょう。

一つ目は、いつどこへ行ったかです。
渡航時期と国が分かれば、潜伏期間(症状がなかった時期)と合わせて、ある程度の病気が予測できることがあります。

二つ目は、何を食べたかです。
食べた物と潜伏期間と合わせても、病気の見当がついたりすることがあります。

三つ目は、何をしたかです。
「山に行った」「水辺に行った」だけではなく、「虫に刺された」「動物と触れ合った」なども大切な情報のひとつです。